史上空前の狂言会 30人超VSたった1人の印象
27日横浜能楽堂で開催された「史上空前の狂言会 30人超VSたった1人」を観に行く。これは、狂言の唐相撲(出演者が30人以上の狂言)と独り松茸(出演者が1人)の狂言を2曲公演するというもので茂山千五郎家による狂言。
唐相撲は何度か観た事があり今年1月にも山本東次郎家のものを観ている。独り松茸の方は今回初めて観る狂言でこちらの狂言は大蔵八右門派の古い台本にあったものを2世茂山千之丞が昭和になって復曲したものとの事で多分茂山家以外ではやられていないのでは?
独り松茸・これが書かれた時代は今ほど松茸は高価なののではなかったような気がする。狂言の中でもすぐに松茸を見つける事ができている。無謀で臆病者の何某が山に入り松茸狩りをするという内容で狂言らしい狂言だがやはり独りで演じられるというところが見所なのかな。あきら氏も悪くないのだが・・・やはり2世千之丞氏のあの張りのある声で聞きたかった。まぁ今となってはかなわぬ事ですが・・・もう亡くなって8年以上経っているんですね。昨年の12月に3世を孫の童司氏が継いだようですね。
唐相撲・これは茂山家の気風にピッタリという感じの狂言だと思う。この狂言は好きな狂言で何度か観ていて茂山家のもののDVDを持っていて何十回と繰りかえし観ている。世代が1つ変わってバージョンアップしている感じです。本当に楽しい狂言で笑いました。また機会があれば観てみてたいと思います。まぁ毎回同じものはできないと思うので・・・その辺が良いところで・・・。
中々最近狂言を生で観る機会がなくなってきている。この前はチケット持っていたのにどうしとも不義理ができない事ができて行けなかったし・・・年をとると若い頃より自由が利かなくなる。まぁしかたないけど・・・。