平家物語の世界の印象
23日、ひさしぶりに名古屋能楽堂に行った。野村萬斎と若村麻由美の平家物語の世界というものを観る為に・・・。
この平家物語については何年か前からやっているのは知っていて観たいなと思っていたもので・・・今回チケットを手に入れてそれなりに予習をした・・・能楽師の萬斎さんありきで若村さんがやっていると勝手に思っていたが・・・・先に若村さんの方がやっていて後で萬斎さんが合流したという形なんですね(多分)演出をされたのが笠井賢一さんで観世流の銕仙(てっせん)会に所属している方で・・・今回演じられる話「巴」「千手」とも能の演目としても存在していて・・・かなり面白いのではと期待していく。
初めのお話から若村さんの様子がおかしく・・・明らかに体調不良・・・そういえば最近まで樋口一葉(舞台)に出ていたはず・・・前日滋賀県でやっていて・・・かなりハードなスケジュールに思えるのだが・・・「千手」の平重衡の移動の順番・・・間違えないと思うのだが・・・わざと間違え萬斎さんが訂正することで強調したかったのか?強調する内容でもないと思うのだが・・・。美女と野獣ではなく「美女とゴジラ」は印象に残った。
巴:10分足らずのもので・・・本来はもっと長いものなのではないでしょうか?今回はショートバージョンという事だとは思う。過去にやられたものをネットで検索すると萬斎さんなしで若村さん1人でやられている時もあるようで・・・最後橋掛かりでの巴の泣くしぐさは印象に残る。能面はしてないんだけど能面をつけているかのように感じた。
千手:平家物語=琵琶=祇園精舎の鐘の声~ですね。千手が平重衡の髪を梳かすところがあり扇を櫛に見立てるところは中々他のものではないのかなという感じがした。あと礼の美しさ(所作)が際立っていたように感じた。所作は奇麗なんだけど声が・・・萬斎さんはいつもの声で問題ないのだが・・・平家物語の原文でやっているというのが特徴の一つだと思うので・・・その辺は残念でした。何度も観るチャンスがあるものではないので・・・今回もチケット完売だし。
この日演じられなかった「小宰相」も観てみたい気がするが・・・まぁ今後もっと進化していって「巴」「千手」「小宰相」以外にも手をつけるということがあればそちらも観てみたい気はする。
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