2016・04・29 横浜狂言道の印象
横浜能楽堂が第2日曜日は狂言の日と勝手に決めてから横浜狂言堂というものが開催されるようになって8年4ヶ月、4月で100回目を迎え記念として「横浜狂言道」というものが開催された。私がこれに初めて行ったのが2008年2月10日のようです(という事は2回目)当時の手帳に「狂言、よこはま、14:00」と書かれているので・・・。その次の月3月にも行っているようです。その時、何を観たのかや感想などの記録は残っていない。勿論8年前の記憶なんて残っているわけがない。その年はそれ以来横浜能楽堂には行っていないようで次の年の1月に行っているようで・・・ここ5年ぐらいは毎月のように出かけている感じですね。
今回の狂言道は昼の部と夕の部に分かれていて昼の部が茂山千五郎氏・野村万作氏夕の部が野村萬氏・山本東次郎氏がシテ(主役)でそれぞれの方がこれぞ狂言と考える極めつけの狂言を演じるという企画。これだけのメンバーが集まるというのは(昼・夕と分かれていて別のチケットになる)それこそ当主の襲名披露公演(茂山千五郎家が今年の10月にやるようです)ぐらいでないとないのではという感じがする。
まずは昼の部
茂山千五郎家 「素襖落」 太郎冠者 茂山千五郎
主人 茂山 正邦
伯父 茂山 千三郎
良い配役だと思う。10月に千五郎氏が千作を襲名して正邦氏が千五郎を襲名されて家督を継ぐとの事。その当事者2人と千三郎氏。良いですよね。選ばれた曲が素襖落。よくやられている狂言だと思う。今回解説がなくどうしてこの曲を選んだのかというのが分からない。これが難点かなという気がする。観ている客の方がストーリーを知っている人が多い感じ、ここで何を言うかというのがわかっているので笑いがそれほど起きない感じもした。いつもの茂山家の狂言としては何かいつもより違う空気というかすこし重い印象がしました。
野村万作家 「川上」 盲目の夫 野村万作
妻 高野 和憲
うーん中々すごい曲をもってきたなという感じで和泉流のみにある曲。私は万作家の狂言は他の家に比べれば数観ていないのだが・・・時代によって考え方が変わってきている狂言なのかなという気がする。他にはない狂言。元々は最後夫婦連れ添って帰るという事があったのかな?どこかの時代で足されているという感じで・・・その前の杖のくだりで落として終わりだったのではないだろうか?それにしても万作氏すごいですよね。慰撫し銀ではなく慰撫し金という感じで役柄からして華はないんだけど輝いている感じがして・・・すごいですね。
夕の部
野村万蔵家 「入間川」 大名 野村萬
太郎冠者 能村 晶人
入間の何某 野村 万蔵
この狂言はそれなり頻繁にやられている狂言だと思う。私は今回がこの狂言を観るのが初めて。基本的なストーリーは狂言なのだが周りというか肉付きの部分が他の狂言にはないものが沢山ある感じの狂言という感じ。最初の名乗りから大名で止めている。「ござる」でもなけれ「です」でもない。道行きもかなり遠回りしている感じで・・・最後に横暴な方の大名が勝つというか・・・普通なら何某の方が最後刀など持って帰りそうなものだが・・・。何か不思議な感じの狂言。やはりなぜ萬氏がこの狂言を選んだのかを聞いてみたい気がする。
山本東次郎家 「通円」 通円の霊 山本 東次郎
旅僧 山本 凛太郎
所の者 若松 隆
この狂言は観た事のある狂言。狂言というより能に近い感じの狂言。前回観たのは5年前。言葉が分からずついていけないという感じですね。5年前は国立能楽堂で観ていて字幕を見ながら見ていたがついていけなかった。今回は横浜能楽堂なので字幕なし。形と声・舞いを観る感じ。能の頼政のパロディとの事。確かに本を読んで見比べれば確かにそうなんだろうなとは思うが・・・。若松氏の声がすごくこの役に合っている気がした。凛太郎氏、動きが颯爽としている感じがして良かった感じがした。
「素襖落」と「入間川」の所で書いたがそれぞれの方がなぜそれぞれの曲を選んだのか聞いてみたい。入場すると配られるパンフレット?筋書き?これ
に書かれていたら良かったと思うのだが・・・中々これに書けるような短い文章にならないか。パンフレットの横に置かれているのはキャンディです。
また200回記念も来れたらなとひそかに思う私。8年4ヵ月後か?!今40代~50歳ぐらいの狂言方が円熟期を迎えてすごい事になってんだろうな。まぁ先の事は分からないが横浜狂言堂を今後も継続していってほしいなと思う。
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